子宮筋腫②~治療(入院・手術)
子宮筋腫と診断されて約10年近く経過。
その後も経過観察のみで放置していましたが・・・
☆良性の腫瘍なのに突然手術療法するきっかけになったものは?
筋腫が左足の血管を潰して、突然足が腫れあがり
「血栓」を作ってしまったから。
→深部静脈血栓症
*これは私以外にも実際の症例があります!
できた筋腫の場所と大きさが原因で発症したようです。
血栓症を発症したことで緊急に子宮筋腫の治療をすることに!
☆手術の方法
①「子宮全摘術」(私はこの3年後に行いました。)
通常は閉経前や妊娠を望まない場合、
筋腫が多く合って子宮を残すのが難しい場合などに行うようです。
子宮を取るため、摘出後は妊娠は望めなくなります。
ちなみに卵巣が異常なければ子宮のみを取るので、
生理がなくなるだけでホルモンのバランスは崩れず、
更年期障害の心配もありません。
②「子宮鏡下筋腫核出術」
出来た筋腫が子宮内に飛び出している「粘膜下筋腫」の場合のみ。
細いカメラを膣から子宮内に入れ、
子宮内を覗きながカメラの先の電気メスで筋腫のコブを削るため、
体に傷がつかず入院期間も短く済みますが、
大きい筋腫は1度で取り切れなかったりすぐ再発することも。
③「腹腔鏡補助下手術による筋腫核出術」
筋腫が小さい時は可能。
お腹に小さな穴を開け腹腔鏡で中を覗きながら
筋腫を細かく砕き小さな穴から取り出すため、傷口が小さい。
ただし、筋腫の再発のリスクは残るのと手術時の出血は多くなることも。
④「開腹手術による筋腫核出術」
お腹を開けて筋腫のコブをくりぬいて子宮は残す方法。
私の場合はこの方法でした。
筋腫が大きい上複数あり、かつ妊娠の可能性は残したかったので
この方法で行いました。
血栓を作った原因が筋腫のため、早めに筋腫を取り除く必要があり
それに適した手術が①(子宮全摘)または
④(開腹手術による筋腫核出術)でしたが、
さすがに40歳になったばかりで、子宮全摘は抵抗があったため
④を選択することにしました。
☆入院期間
私の場合は
・血栓溶かすためのヘパリン投与
・糖尿病による血糖コントロール
のため、入院して手術までに2週間、
手術して退院までに10日かかりましたが、
通常は入院後すぐ手術する話もよく聞きますので、
だいたい10日前後のようです。
(病院によって違ってくるとは思いますが・・・)
☆手術の様子
・手術前に手術同意書・輸血の同意書・麻酔の同意書などにサインします。
(これが結構面倒だったりして・・・)
・手術の前日は夜9時以降は絶食となります。
また下剤を飲み腸を空にする準備をします。
・当日朝は手術前に浣腸があります。
・手術は昼前に手術室へ入り、夕方に出てきたようです。
(約4時間くらい?)
・麻酔は全身麻酔。
麻酔のマスクした瞬間、なにも覚えていません。
・手術はかなりの出血を伴い
輸血しなければならないほどの出血でした。
☆手術後~退院後
・麻酔が切れたら激しい痛みがあります。
最初はモルヒネを使っていましたが、
一晩たったら内服の痛み止めになります。
・お腹を切ったため、腹筋を使うと激痛がきます。
(笑ったり、咳をするのが特に辛い)
→それが2~3日続きます。
・お腹の痛みを抱えつつも少しずつ歩くよう言われます。
最初はトイレに行けるようになるまで。
そこから徐々に歩く範囲を増やす感じです。
・1週間もするとだいぶ動けるようになるものの、
しばらくは姿勢を正すとお腹が引きつるように痛いため
前かがみに歩いていました。
・術後経過が良ければ1週間程度で抜糸。
約10日程で退院(個人差もありますが)
・退院してもしばらくは自宅療養を。
家で少しづつ日常生活に戻るようにしていく。
・仕事復帰は軽い仕事で術後1か月後くらいから。
(私はこのときは1週間しか自宅療養していなかった為かなりきつかったです。)
・お風呂は1か月は湯船に浸からないように言われました。
(冬場は辛いです!)
その間はずっと「腹帯」を巻いてました。
・長い時間の車の移動や自転車などは術後2~3か月は控えたほうがいいようです。
☆開腹手術による筋腫核出術を受けてみて・・・
手術の出血の影響で?
しばらく貧血気味になりました。
また、筋腫が思った以上に多数あり、
取り切れなかった筋腫があったので、閉経までの間
筋腫が再び大きくなる可能性を残したままとなりました。
ちなみに傷もかなり大きく残ってます。
良かった面は、
生理の痛みがなくなったこと、
ポッコリお腹の解消。
体重も手術前と比べて筋腫分2Kgは一気に減りました。
その後は真面目に?
定期的に検査をして筋腫の様子を見ていました。
1年に1度はCTを撮ったりして様子をみていましたが、
その2年半後に
「卵巣」に異常が見つかるとは思っていませんでした。
-
前の記事
子宮筋腫①~診断・検査と症状 2015.10.25
-
次の記事
卵巣腫瘍①~診断・検査と症状 2015.11.01
コメントを書く