卵巣腫瘍①~診断・検査と症状
術後のフォローのため定期的行った検査で、
「卵巣が腫れている」と
医者から告げられました。
卵巣腫瘍の疑いです。
卵巣腫瘍とは?
卵巣は子宮の左右両側にひとつずつあり、
通常は2~3cmの大きさです。
この卵巣に腫れが生じた状態が卵巣腫瘍といいます。
卵巣腫瘍には様々な種類がありますが、
臨床経過からは、
・良性
・悪性
・境界悪性(良性と悪性の中間的なもの)
の3群に分類されます。
一般的に内部に液体を含んだ嚢胞性腫瘍は良性の事が多く、
充実性腫瘍の場合は
約75%から80%程度が悪性もしくは境界悪性
のようです。
さて、【私の場合】は?
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卵巣腫瘍が発見された時の検査法
①CTによる画像診断
造影剤を使用するため、
事前に血液検査で「クレアチニン」を測定して
腎機能のチェックをしました。
CTの結果は、
「両側付属器領域(卵巣)には右に径3.9cmと、
左に径6.3cmの充実成分を有する
嚢胞性腫瘤を認めます。
両側卵巣嚢腫が疑われますが、
左側は前回(約2年前)より増大してます」
つまりは、
筋腫摘出直後からちょっと?
怪しい気配があったのの、
その時は気にしなくていいレベルで、
2年経って検査して
大きくなっていたのが分かった
とのこと??
CTの結果見た先生から
「早めの受診を」と電話が来たので
びっくりしました。
②血液検査
「腫瘍マーカー」という種類の検査を2項目実施。
CA19-9
消火器がん、特にすい臓がんに特異性の高い検査ですが、
肺がん・乳がん・卵巣がんでも高値を示します。
しかし早期のがんでは陽性率が低いらしく、
治療再発のモニターとして有用とのこと。
またがんだけではなく、
良性疾患でも値が上昇することがあり、
子宮内膜症、卵巣嚢腫、気管支、気管支嚢胞、肺結核などでも上昇。
10~20代の女性や妊婦、糖尿病でも軽度の上昇があるそうです。
【私の場合】
検査結果 111.8U/mL(基準値37.0)
疑われる疾患(婦人疾患では)
卵巣嚢腫、卵巣がん
CA125
婦人科領域でよく検査される腫瘍マーカーで、
卵巣がん全体では70~80%の陽性率を示すそうです。
一方で、良性卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫の婦人疾患、
炎症、腸閉塞、膵炎、胆嚢炎などの良性疾患や炎症性疾患でも上昇します。
【私の場合】
検査結果 116.4U/mL(基準値35.0)
疑われる疾患(婦人疾患では)
卵巣良性腫瘍、卵巣がん
2項目とも、
値が100を超える「高度上昇」で、
「まさか・・・がん??」
を疑いたくなりますが、
この検査結果だけでは
「がん」とは診断できないようです。
良性の卵巣腫瘍でも値が上昇するので
はっきりとは分からない、とのこと。
「良性の可能性は高いが、
年齢からしてがんの可能性もなくは、ない。」
微妙な判定・・・
確実に診断するには
「腫瘍を摘出して検査をしないと
はっきりわからない」
卵巣腫瘍の症状は?
腫瘍が大きくなっているという自覚症状は、
正直なところ全くありませんでした。
おそらく筋腫のことがなかったら、
CTを撮ることもなかったので、
健康な状態だったら、
逆に発見が遅れたかもしれませんね。
ちなみに。
一番よくあらわれる初期症状は?
→下腹部、特にどちらか片方の腹痛
腫瘍が大きくなると・・・
→ウエストが大きくなり、スカートやジーパンがきつくなる。
しかし、この症状はかなり大きくならないと分からないので
発見が遅れがちになりやすいようです!
その他の症状
→性器出血、便秘、頻尿など。
私の場合はというと、
筋腫で入院したとき血栓を作っていたため、
ずっと血液サラサラの薬を服用していたせいもあり、
生理以外で常に少量の出血がありました。
なのでその出血が、
腫瘍のせいだったのか?
薬のせいだったのか
分かりません・・・?
(ちなみに子宮卵巣全摘した今は出血がなくなりました。)
【卵巣腫瘍②~治療(手術の方法)】 へ続く。
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