子宮卵巣全摘出②~入院、持病のコントロールと手術の説明

子宮卵巣全摘出②~入院、持病のコントロールと手術の説明

年末に入院に向けて検査をし

正月明けてすぐ予定通り入院となりました。

 

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入院の日愛犬としばしの別れ・・・

 

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病棟からドクターヘリが見えました。

 

 

健康な人なら入院して翌日には手術も可能ですが、

私の場合は持病があるので、
手術に向けて様々な準備がありました。

 

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手術前の準備について

普通に健康な人はここまでやることはないと思いますが、
私の場合は血栓と糖尿病という持病があるのでこれらの対応が必要となりました。

血栓の対応

血栓があるため血液をサラサラ状態を保たなくてはならないのですが、

服用中の薬(ワーファリン)は血が固まりにくいことから、
手術の時大量出血の恐れがある為、

手術前に「ヘパリン」という抗凝固薬に切り替えて投与しました。

ちなみにこのヘパリンの投与ですが、

飲み薬ではなく、
大きな注射器のような?点滴?なんです^^;

しかも、電源まであるので、

トイレや売店に行くときコンセントを外して、
点滴台をガラガラ引きずって歩かないといけないので

結構めんどくさい(笑)

 

糖尿病の対応

糖尿病なので手術前は血糖のコントロールが必要となります。

なぜかというと、

血糖が高い状態で手術をすると傷口が治りにくく、
感染症も起こしやすくなるからだとか。

血糖が高いということは健康な人と比べてリスクが高いんですね。

というわけで、
食事は当然糖尿病食!!

 

産婦人科病棟なので妊婦さん向けにちょっと良い?
食事もあっただろうに・・・

 

唯一の?楽しみの食事ががっかりな感じでしたね(涙)

 

そして時間ごとに血糖の測定。

毎食前・後プラス夜11時。

 

制限食と薬を飲んでいるわりには、
いまいちスッキリ下がることはなかったような?

 

それでも平均して同じような数値なので、

特に問題視されることなく。

入院して10日後予定通り手術となりました。

 

 

子宮卵巣全摘手術前に行ったことは?

手術前になるといろんな同意書にサインします。

 

手術の同意書

 

手術同意書へのサインの前に、
今回の手術の説明がありました。

 

  • 手術・検査等の名称

【両側子宮付属器切除+子宮摘出(+大網切除)】

 

ちなみに手術の説明の前に、

子宮と卵巣はどうするのか

主治医と相談しました。

 

本来なら卵巣の腫瘍摘出だけでも良いくらいのものでしたが、

持病があるのと、
2度目の開腹手術。

 

子宮筋腫は大きくなる可能性があるし、

仮に卵巣の腫瘍のみ取り除いても、
再発したとき次の手術がさらに困難になる・・・

 

もし私がもっと若くて子供が欲しかったら

全摘は望まなかったでしょうが、

 

40歳過ぎて今更子供がいてもキツイし。

 

旦那には申し訳ないと思いましたが・・・

愛犬がいるので?全摘していいんじゃないかなと(笑)

 

ただ卵巣もなくなるとなると

更年期障害が心配でした。

 

ですが、

更年期障害はいずれ来るし、
この先子宮と卵巣残して再発した時の方がリスクが高いのではないか

 

と言われたので、
全摘することを決めました。

 

そして以下が今回手術した内容になります。

 

1 診断・病名

【卵巣腫瘍】

 

2 処置の方法、手順

【皮膚切開:縦切開】

そして術中病理診断の結果により、
手術の内容が変わるとのこと

*術中病理診断とは、
手術中に取り出した腫瘍について良性か悪性かなどを診断すること。

もし悪性なら子宮卵巣だけでなく、
その周辺の組織も切除しなくてはならないということです。

 

3 これから行おうとする処置の危険性、合併症、体に対する不安

①手術中に出血が多くなり輸血が必要となることがある。
また輸血までは必要としなくても、
「特定生物由来製品(血液製剤)を使用することがある。

②周囲の臓器(膀胱や腸など)をやむを得ず損傷することがある。
また前回の手術経過より腹腔内の癒着、
特に子宮や卵巣と腸管の癒着の可能性を強く考えているため、
腸管との癒着剥離の際に起こってしまう合併症の場合は、
人工肛門造設となることもある。

→これが一番不安でした!

その他感染症予防の抗生剤についてや、
術後血栓によって血管が閉塞することがあるなど。

 

4 代わりの処置

【手術療法 化学療法】

ちなみに化学療法は、
腫瘍が悪性だった場合ですね。

 

5 これから行おうとする処置をしなかったら

【卵巣癌の場合】

病状進行・転移の可能性

【良性・境界群の場合】

悪性化の可能性

 

とにかく、

手術して腫瘍をその場で診断しないと、
良性か悪性か分からないということ。

 

癒着などについても、
お腹を開けてみないと分からないんですよね~

 

そういうわけで今後のリスクもを考えて・・・

手術は、
子宮卵巣全摘を選択しました。

 

麻酔同意書

麻酔科のドクターより説明を受けてサイン。

 

【麻酔の種類は?】

・全身麻酔

・硬膜外麻酔
*背中から注射して術後の痛み止めにも使用

 

前回の子宮筋腫の時には使用しなかった

「硬膜外麻酔」・・・

話を聞いただけでも痛そうでした。

 

輸血に関する説明と同意書

 

特定生物由来製品に関する説明と同意書

 

 

以上4つの説明を受け、
同意書にサインをしました。

 

それにしても入院手術って、
色んな同意書にサインさせられますよね~(苦笑)

 

はっきり言って・・・

このサインが結構めんどくさい!

 

何度自分の名前を書いたことやら(笑)